陈竺副委员长致辞(日语)

日本留学120周年記念
 

陳 竺

兼2016年新春祝賀会におけるご挨拶

全国人民代表大会常務委員会副委員長

欧米同学会・中国留学人員聯誼会会長

2016年2月27日

  尊敬するご来賓の皆様、諸先輩の皆様:

  こんにちは。

  本日は欧米同窓会、中国留学帰国者連誼会日本留学分会主催の「中国人日本留学120周年記念並びに2016年新春親睦会」にお招きいただいたことを大変光栄に存じます。この新春を迎えて全てが新たに始まる時にあたり、私は、欧米同窓会、中国留学帰国者連誼会を代表してご臨席のご来賓の皆様、先輩の皆様に心より新春のお慶びを申し上げたいと存じます。

  中日両国は一衣帯水の隣国であり、両国人民が友好的に交流する歴史は末永いものであります。2000年以上の歳月にわたり、両国人民による相互学習は、それぞれの発展を促進し、人類文明の進歩のためにも重要な貢献をしてきました。120年前、13名の志ある中国人若者が日本に渡り、初の政府派遣の留学生として日本に留学し、中国人の日本留学史の幕開けとなりました。それ以来、有識者たちは、次から次へと日本に留学し、留学によって国に報いることで、中国近・現代史及び中日関係の発展の変化に重要な影響を与えてきました。

  ご存知のように、100年前に、中国民主化運動の偉大な先駆者である孫文は、当時日本に留学していた中国人学生らを中心に「中国同盟会」を創設し、辛亥革命を指導して発動し、何千年も続いた君主制を打倒し、中国の発展に道を開き、民族復興の希望をつかみ取りました。また、陳独秀、李大釗など留日経験を持つ有識者らは、毛沢東などの革命青年とともに、マルクス・レーニン主義と中国の労働運動との結合を強く宣伝して促進し、中国共産党を創立し、中国革命の局面を新たなものにしました。皆様がご存知の周恩来、魯迅、郭沫若、廖承志などのプロレタリア革命家や李四光、蘇歩青などの科学者達はいずれも留日経験者であり、国家の発展及び人民のために不朽なる功績を残しました。さらに、改革開放後、黄栄輝、旭日干や江雷を代表とする留日学生は、改革開放及び社会主義近代化の建設のために積極的に行動し、中日各領域における交流及び提携に積極的に参与し、我が国の社会経済の発展のために大きな貢献をしてきました。このように、留日学生たちが国家にとっての宝物であり、中華民族復興の新しい力であることは、歴史により証明されています。

  国交は国民の親密度次第であり、中日友好の礎は民間にあります。習近平主席は、「両国関係が順調ではない時期ほど、両国の各界人士の積極的な関わりと双方の民間交流を強化することがますます必要とされ、両国関係の改善と発展に必要な条件及び環境を作り出さなければなりません。中国政府は、両国民の民間交流を支持し、両国の各界人士、特に若者世代が中日友好事業に積極的に身を投じ、交流や協力の中で理解を促進し、相互信頼関係を築き、友好を深めることを奨励します。」と語っています。「留学によって国に報いることのできる人材バンク、建言・献策するシンクタンク、そして民間外交を展開する新たな力になる」ことは、時代により託された聖なる使命であります。ですから、多くの留日学生が留学によって国恩に報いるという優れた伝統を継承し、日本で学び得た知識や技術をチャイナ・ドリームという偉大な事業に活かすだけでなく、橋渡しの役割を果たし、中日交流を強化させ、中日友好を促進する民間使者として、中日両国の友好交流、両国民の相互理解及び友情を深めることにたゆまず努力することを期待しております。

  最後になりますが、会場に掲げられている対句と横断幕のことばにより私の挨拶の締めくくりにさせていただきたく存じます。「中国人の日本留学史は120年、日本より中国に使者派遣による交流史は2000年、中日人民は世々代々友好で、歴史を鑑みとして未来に目を向けて、共に進んでいきましょう」。そして、日本留学分会がこの新しい一年に、曹衛洲会長及び分会理事会のご指導のもとに、より大きな成果を成し遂げることを心よりお祈りいたします。

  ご清聴ありがとうございました。